メディカルフィットネス familiar 竣工報告

恵那市でクリニックに併設されたフィットネスクラブ、familiar(ファミリア)
竣工しましたので報告します。

002-外観北西面夕景1
【メインアプローチ夜景】

「メディカルフィットネス」と呼ばれる珍しいタイプの運動施設です。
屋内温水流水プールの他、各種トレーニングマシンと生体分析装置などの
医療機器を備え、医師による運動処方箋をもとにした機能訓練や生活習慣病に
対する運動療法を行います。

効果的な運動療法を提供できる場所をつくりたいという、院長先生の長年の夢を
実現すべく、2年程前にプロジェクトはスタートしました。

008-外観南西面1
【外観全景、奥に見えるのが既存のクリニック】

:「医療機関」の雰囲気を無くし、訪れやすいデザイン
:建物の耐久性に大きな影響を与える、屋内温水プールに対する技術な課題
:以上の課題を限られたコストの中で実現する
このようなテーマを軸に、幾度も計画内容の検討を重ねました。

 

 

017-プール室 1
【プール室、過去の実績による技術的な経験を詰め込んでいます】

この建物の目玉である、屋内温水流水プールは
長崎のメーカーによるプロペラ式流水プールを採用しています。

塩素を含む水蒸気など屋内プール特有の課題に対して、下地材の選定や換気設備計画など
目に見えない対策を行っています。

弊社では過去にも屋内温水プールの設計実績が幾つかあり、その経験を活かして
社内で検討を重ねながら計画しました。

 

005-ホール1
【エントランスホールは円形のデザインを基調に計画】

インテリアでは仕上げ材の質感や色彩、照明の配置などで検討を重ね
コストを抑えながらも、くつろぐことのできる雰囲気づくりをしています。

 

009-トレーニングルーム1
【トレーニング室】

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【周囲の緑を取り込むデイケアルーム】

開口部の位置や形状は採光・通風だけでなく、室内を歩いた際の視線の動きや
窓に映る周囲の景色を考慮することで、実際の空間サイズ以上に
気持ちのよい場所となるよう計画しています。

 

 

水回りは清掃のしやすさや耐久性といった機能性と、空間の雰囲気の両立を
図るため、現場での材料決定において院長先生と時間をかけた箇所です。

011-シャワー室1
【シャワールームは他の空間とのメリハリを意識し、黒で締まった印象で計画】

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【トイレは仕上材の質感と間接照明を組み合わせ、高級感と清潔感のあるイメージに】

 

一般的な医療施設と違った雰囲気の、くつろぎの空間が
できたのではないかと思います。

familiarでは一般会員も募集中です。
ご近所の方は是非、足を運んでみてください。

 

 

岐阜市長良川防災・健康ステーション 竣工報告

岐阜市のプロジェクトが竣工しましたので紹介します。

001-外観南西面
【南西外観】

敷地は長良川の堤防道路沿いに位置しており、長良川・金華山(岐阜城)への眺望が開けた
絶好のロケーションとなっています。

施設計画においては、地域の水防拠点施設としての機能と共に、普段は人々の集う魅力ある
場所として、ロケーションを活かした建物が求められました。

021-展望デッキ
【屋上の展望デッキより、長良川・金華山を望む】

 

1階には健康づくりの拠点となる「運動・教室スペース」があります。
だれでも訪れて利用することができ、岐阜市の提唱する〈スマートウェルネスぎふ〉を
実現する場として位置づけられています。

金華山や長良川といった岐阜の代表的な景色が一望できる計画としました。

012-運動・教師スペース
【運動・教室スペースは眺望を最大限に取り込んだ吹抜空間】

 

2階には水害時に水防活動の拠点となる「指令室」があります。
地元水防団との連携を図りながら水害に対応する場となります。
015-指令室
【長良川を見渡せる指令室】

014-2階展望サロン
【指令室脇の展望サロン。水害時にはプレス発表スペースとして運用】

 

その他、水防拠点として運営するために非常用発電設備を備えており、また地元水防団のための
水防倉庫も設置しています。
023-水防倉庫
【船の吊下げラックを備えた水防倉庫】

 

普段は地域の健康増進のための施設として運営され、だれでも利用することができます。
コインシャワー付の更衣室も備えていますので、長良川河川敷でジョギングなどをした際に
利用することも可能です。

機会があれば訪れてみてください。
きっと、心も体も健康間違いなしです。

 

 

真正中学校 校舎増築工事設計

近年は少子化の影響で統廃合の学校が増えつつありますが、

今回は中学校の増築をご紹介します。

 

しかも私の母校です!!懐かしい!!

この廊下、休み時間に走り回ったなぁ…

この2階トイレ、飛び降りて先生に怒られたなぁ…

銀杏の木、秋になると臭かったなぁ…

まだあの部室、残っている!

 

おっと!話が逸れましたね、ごめんなさい。

 

約20年前、いろいろな意味でお世話になった中学校に

恩返しをするつもりで設計に取り組みました。

当時の先生方はもちろん在籍していませんでしたが、

高校のクラスメイトが先生として赴任しており驚きでした。

 

さて、今回の設計は内容が盛り沢山。

校舎・ランチルームの増築、内部改修、エレベーター改修、渡り廊下の建て替え…

ブログも少々長くなりますが、お付き合いください。

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思い出に浸りながらの現地調査です。

基本計画を基に打合せを重ね、実施設計に必要な情報を集めました。

 

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限られた敷地での増築。卒業生からの記念碑なども置いてあります。

ここに鉄筋コンクリート造3階建の校舎が建ちます。

既設校舎は耐震補強が終わっていました。

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ランチルームの増築敷地。昔ここには給食センターが建っていました。

鉄骨造の平屋で増築します。

この辺りでは珍しいランチルーム、当時は当たり前だと思っていました。

 

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ちょっと分かりづらいですが、各詳細図面です。

接続方法の変更や、学校と市の思いを汲み取りながら作業を進めて行きました。

 

さあ、工事開始です。

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杭工事の立会い。

今回は敷地条件を考慮して鋼管杭を使用しました。

もちろん所定の深さに到達している事を確認。

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建方が完了したランチルーム増築部。

もちろん既設は使いながらの工事です。

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手前の片流れ屋根の建物が、工事終盤の増築ランチルーム。

既設の屋根との取り合いに苦労しました。

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内部の既設(左)と増築(右)接続部です。

エキスパンションジョイントで接続しています。

床の仕上げやコーナーガードを既設の色に合わせました。

 

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増築校舎内部。こちらも既設と雰囲気を合わせて設計しました。

私もこんな綺麗な教室で授業を受けてみたかったです。

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綺麗になった校舎で生徒たちが笑顔で学校生活を送ってもらえるといいな。

(とは言いながら、相手は元気な中学生。いつまで綺麗なままなのかは不安ですが…笑)

 

「works」には竣工写真が載っています。是非ご覧下さい。

2015 社員旅行

今年も残すところわずかとなりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
毎年恒例の社員旅行ですが、今年はカンボジアに行ってきました。

今回は近藤がブログを担当します。
今年の春から入社しましたぴちぴちの新入社員でございます。
そんな私にとって初めての先輩達との旅行となります。
いったいどんな社員旅行となるか不安でしたが
和気藹々とした素敵な旅行となりました。そんな四日間をレポートいたします!

カンボジアは年間平均気温が27度と暑く
まだ雨季も明けていない為、湿度が90%以上で蒸し暑いです。
今の日本の気候との差は著しく違います。体調に気を付けていざ出発。

一日目はセントレアから香港を経由してカンボジアへ。

ほとんどの時間が飛行機による移動でしたが
飛行機の中で前から見たかった「ピクセル」の映画を見ながら移動。
到着後は現地のガイド、ボラさんと合流して、クメール料理を頂きました。
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カンボジアのおふくろの味を堪能したあとはナイトマーケットをぶらぶらして、ホテルへ。

二日目はこの旅のメインであるアンコール遺跡巡りに行ってきました。

まず始めにアンコールトムを観光です。
アンコールは「都」、トムは「大きい」という意味だそうです。
アンコールトムにはたくさんの仏の顔がついているのが特徴です。
世界中の幸せを願い仏の顔はそれぞれ四方を向いています。
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もちろんすべてが手作業で作られた遺跡です。
この巨大な搭を立てるにはまず砂山を作りそこに砂岩を積み上げ
砂を取り除き作り上げていったそうです。
昔はたくさんの人がこの中に住んでいたそうです。
石造りの門や寺院は残っていますが民家は木造だったので残っていないそうです。

アンコールトムの特徴は、仏教とヒンドゥー教の争いを避ける為に
両方の宗教を取り入れていることです。
第一回廊、第二回廊とまるで迷宮のような寺院の中を見事な彫刻を眺めながら回りました。
所々砂岩に穴が開いています。
この穴は昔の人が石切り場から運ぶ際に棒を差し込み運ぶ為のものだそうです。

アンコールトムの観光の後はタプロームへ。
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こちらもアンコール遺跡の一つですが、現在は樹木が絡みつき独特の雰囲気を持つ遺跡です。
アンコール遺跡は天空の城 ラピュタのモデルになったそうで
ジブリファンなら一度は行きたいところです。
現在修復の話がありますが、樹木が遺跡を破壊しているのか、支えているのかよく分らない為
今は鉄製等のサポートが付いているだけの状態になっています。

鳥が木の種を運び現在のような姿になっています。
木の根が遺跡の内部あちらこちらに通り抜け、まるで冒険しているようなわくわく感があります。

午後からはカンボジアの象徴アンコールワットに行きました。
アンコールワットは「都の寺」という意味だそうです。
移動中、雨が降ったり止んだりを繰り返していましたが
到着した時には晴れて日の光に照らされた美しいアンコールワットの姿を見る事ができました。
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中央部へ向かう最中に雨が降ってきて
雨にかすむ幻想的なアンコールワットの姿も見ることができました。
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元はヒンドゥー教の寺院として建てられた為
アンコールトムのように仏の顔がないのが特徴です。
第一回廊にはラーマヤナの物語の細やかな彫刻がびっしりと壁を埋め尽くしています。
まっすぐ続く廊下など巨大な遺跡に圧倒されながら中を進んでいきます。
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現在のアンコールワットは砂岩の色味が歴史を感じさせる見た目ですが
昔は漆が塗ってあり、全体が真っ赤な姿だったそうです。

三日目はトンレサップ湖とオールドマーケットへ。

トンレサップ湖は乾季と雨季では十倍近く大きさが違う湖です。
多くの水上生活者がこの湖で生活しており
湖の中を子供達が水遊びしている光景も見られました。
船の上の家や御土産屋さん、レストランなどがあり、蛇やワニと戯れる事ができます。
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お昼の後は一度ホテルに戻り休憩です。
カンボジアは熱帯気候でお昼は暑過ぎるので外出しないのが普通です。

午後からはいろいろな御土産屋さんへ。
日本人の方が営業している御土産屋さんをいくつか回りました。
「カンボジアの為に何かできる事はないか」
その思いからカンボジア産の名物を作ろうと頑張っているそうです。

オールドマーケットは、ずらりと御土産が並んでおり
歩くだけでも楽しい迷路のような市場でした。
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値段は交渉次第。
買い物を楽しんでいるといつの間にか集合時間になり、あっという間に一日が過ぎていきました。

四日目はカンボジアに別れを告げて日本へ帰る移動日です。

行きと同じようにほとんどを飛行機内で過ごし、皆少々疲れての到着でした。

初参加の社員旅行。
異国での様々な価値観に触れ、楽しい思い出もたくさん作れて気分一新できました!
今年も残り少ないですが、新たな気持ちで仕事を頑張っていきます。

2015 建築探訪回想録 ~マルタ編~

ご無沙汰しております。最近朝がめっきり寒くなり、冬支度の真っ最中の安里です。
9月のシルバーウィークにマルタ島へ一人旅に行ってきたので、
建築探訪回想録を書きたいと思います。

まずはマルタ共和国の基本情報です。
・イタリアのシチリア島の南に位置する小さな島。
・面積は東京23区の半分程度。
・日本との時差は8時間。
・公用語はマルタ語と英語。
・首都のバレッタは街全体が世界遺産に登録されています。
・犬のマルチーズ発祥の地です。マルタの犬だからマルチーズ。

とりあえず英語が通じるので安心です。

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さて、乗り換えも合わせて約13時間の道のり。さすがに疲れました。

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私のスマホはSIMフリーなので、現地のSIMに交換すればそのまま使えます。
知らない土地でのグーグルマップは本当に便利でした。
あとはバスのトラベラーズパスを購入。これで空港での使命は完了です。

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まずはホテルに向かいました。
部屋は4人部屋を予約して経費削減です。
ホテル自体は昔の家屋を改修していました。
美人スタッフの説明を聞いた後、夕方の街を散策。

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首都のバレッタは半島のように突き出しており巨大な要塞都市となっています。
陸からの入り口は1ヶ所しかありません。
新ゲートが完成しており、イタリア人建築家のレンゾ・ピアノによる設計です。

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バレッタ内の聖ヨハネ准司教座聖堂。マルタ騎士団の聖地です。
豪華絢爛。若干やり過ぎ。
ちなみにマルタ騎士団は現在も活動しており、世界各地で慈善事業を行っています。

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陽気な店主、自慢のラザニア。
雑談しながら、
店主「ラザニア好きか?」
私 「うん」
店主「じゃ待ってな、今作ってやるよ」
って、まだメニューも見せてもらってませんよ…

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フェリーに乗ってマルタ島の北にあるゴゾ島へ向かいました。
とってもフレンドリーなタクシードライバーに行きたい所をぐるぐる回りながら、
お昼には地元のおいしいイタリア料理のお店に連れて行ってもらいました。

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ゴゾ島の大聖堂。天井がドーム型に見えるように「だまし絵」を施しています。
資金が足りなくなった。との説があり、「いつの時代も建築予算は大変なんだ」と苦笑いです。
しかしマルタには360ほどの教会がありますが、ここでしか見ることができません。

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マルタ大学にも潜入しました。夕方で学生さんはいませんでしたが、
その代わりに可愛い猫たちがたくさんウロウロしていました。

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シムカ アロンド。1950年代の自動車です。一体どんな方が乗っているのでしょうね。

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旅行中の晩御飯は地元の魚料理を中心に頂きました。
分からない料理は親切に教えてくれます。
ただ、一人で晩御飯は寂しいです…

最終日はバスのストライキで、空港までタクシーで向かう羽目に。旅行客にはいい迷惑です。
飛行機内ではロシア人とレバノン人と仲良くなって帰ってきました。

天候にも恵まれた今回の一人旅。
久しぶりに日本とは違う歴史や文化を肌で感じる事が出来てとても有意義な旅行でした。

最後に…
マルタ島のバスは時間通りに来ないことがほとんどでした。
しかも定員オーバーだと止まってもくれません。
そんな時は苛立っても仕方ありません。
楽しく旅をしたいのなら来た時に乗りましょう。
まさに「郷に入っては郷に従え」です。

明応保育園 完成報告

建設中の様子を紹介してきた明応保育園は、無事全ての工事が完了し
新しい園舎をこども達が元気に駆け回っています。

001-外観北東面
【北東面:メインアプローチ側】

007-外観東面 
【東面:アプローチ中景】

外観は周辺環境に溶け込むよう落ち着いた色調としながら、サイズの異なる
ヴォリューム(箱)を組み合わせたカタチとすることで、単調にならないよう
計画しています。

メインアプローチとなる東側は建物の高さを抑えて圧迫感を無くし、木ルーバーの
柔らかな素材感で人を迎え入れます。

 

010-外観南面
【南面:屋外遊戯場側】

車は敷地南側の道路からアクセスするため、園に通うこども達や来訪者は
園舎南面を眺めながら近づいてきます。
そのため、南面は変形した勾配屋根を特徴とするファサードで計画し、園舎を
印象付けるアイコンとなることを期待しています。

 

内部空間は採光・通風を考慮するとともに、こども達が毎日昇り降りする階段が
高揚感や好奇心を刺激する場となるように計画しています。

019-階段
【メイン階段】

視線の通る明るい環境に、小さな遊び場や多目的に使えるホールを配置することで
のびのびとした保育活動を促すように考えました。

また、県産材活用の補助金を利用し、木の雰囲気を活かした
インテリアづくりをしています。

016-ホール
【1階 ホール】

030-図書コーナー
【2階 階段先の図書コーナー】

036-保育室(3歳児)
【2階 光と視線の抜ける廊下】

037-保育室(4歳児)
【2階 開放感のある保育室】

 

遊戯室・ランチルームは保育活動の中で、こども達にとって少しだけ特別な場所と
感じられるよう、細部にもこだわったつくりにしています。

026-ランチルーム
【階段が飛び出たランチルーム】

ランチルームでは定期的にバイキング形式の給食を行っており
友達がモリモリ食べるのにつられて、嫌いなモノも食べられるように
なったこどももいるようです。

 

021-遊戯室
【小さな音楽ホールとして設えた遊戯室】

 

新しい園舎を使い始めて「こども達の目の輝きが違う」と園長先生に
とても気に入っていただいています。

新しい保育の場所ができ、その場所を積極的に活かしていこうとする
園長先生の想いを通して、保育園自体がより素敵になっていく。

そんな様子を聞かせていただく事を本当にありがたく感じます。

この先も新園舎が様々に活用され、素敵な場所として
成長していくことを祈りながら
現場ブログから続いた一連の報告を終わります。

 

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